謝道韞 ( しゃどううん )

publish: 2021-05-05, update: 2026-09-09

生没年不詳。字は令姜。謝奕の子。謝玄の姉。謝安の姪。王凝之の妻。才女として知られる詩人。降りしきる雪を風に舞う柳の花に例えて謝安を感嘆させた。柳絮(詠雪)の才の故事成語となる。孫恩の乱では賊を切り殺す気性の激しさを持った。夫とは不仲であった。

泰山吟

白文1

峩峩東嶽高,秀極衝青天。
巖中間虛宇,寂寞幽以玄。
非工復非匠,雲構發自然。
器象爾何物,遂令我屢遷。
逝將宅斯宇,可以盡天年。

書き下し文2

峩々として東嶽高く、秀極は青天に沖す。
巌中に虛宇を閒れ、寂寞として幽にして以って玄なり。
工に非ず復匠に非ず。雲構自然に発す。
気象よ爾何物ぞ、遂に我をして屡々遷らしむ。
逝いて将に斯の宇に宅らんとす。以って天年を盡すべし。

現代語訳2

東嶽(泰山)は高くそびえ、美麗な頂点は青天にとどく。
その巌には人住まぬ岩屋があり、昼なおひっそりとして暗い。
ここは大工や匠が造ったものではなく、自然にできた岩屋だ。
気象よ、私を魅了して誘い、たびたび住まいを変えさせるお前は何物か。
これからはこの岩屋に住もう。
そして、天寿の尽きるまでここで暮らそう。

思わぬところで思わぬものと出会うことがある。 上記の書き下し文と現代語訳はともにダン・シモンズの著作『エンディミオンの覚醒』より引用したもの。 ダン・シモンズはホラー、あるいは SF の作家で、壮大なスケールの中にときおり中華要素を取り入れた作風を持つ。 なお、日本語訳は酒井昭伸氏で名訳の評判が高い。 本来、この小説は中華史とは何も関係が無いが、このささやかな邂逅に誰かが言及しても良いと思い紹介した。


  1. https://zh.wikisource.org/zh-hant/%E6%B3%B0%E5%B1%B1%E5%90%9F ↩︎

  2. ダン・シモンズ. エンディミオンの覚醒. 酒井昭伸訳. 532p. ↩︎ ↩︎

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苻堅

338年-385年。字は永固。前秦の第3代皇帝。宣昭帝。苻雄の子。苻生を廃して皇帝に即位した。内政を充実させ、外征では前燕、仇池、前涼、代を立て続けに滅ぼし華北を統一した。淝水の戦いで東晋に大敗すると各地で造反が起こり禅譲を迫る姚萇に殺害された。

呂光

338年-399年。字は世明。後涼の創建者。懿武帝。呂婆楼の子。氐の出身。前秦の都督西討諸軍事として西域を遠征し威光を広めた。その間に前秦は淝水の戦いで敗北しており、その後の混乱を知ると自立した。旧前涼の領土を掌握したが北涼、南涼の分離が相次ぎ勢力は急速に衰えた。

賀抜岳

?-534年。字は阿斗泥。賀抜度抜の子。賀抜勝の弟。武川鎮の出身で、爾朱栄の下で転戦して功を立てた。爾朱天光の副将として関中に入ったが、爾朱天光が高歓に敗れたため、高歓に帰順した。元脩と高歓の対立にあって、元脩の信任を得るが、その勢威を恐れた高歓に暗殺された。

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